カテゴリ:Python 投稿:2022年6月1日1:17、更新:2022年6月11日23:27
・記事の概要
CentOS上でpython3.10.x(最新版)をインストールし利用する場合の手順を記載します。
・この記事の対象
CentOS上でpython3.10.xをインストールし利用したい方。
CentOS上でpython3.10.xを動かそうにもエラーが出て躓いている方。
・この記事でできるようになること
CentOS上でpython3.10.xをインストールし、正常に利用できるようになります。
いくつかの躓きポイントもあるので、この手順で進めて頂くことで円滑に環境の構築ができます。
・実際の手順
①必要となるパッケージを事前インストール
CentOS上でpython3.10.xを動作させるために必要となるものを最初にインストールしておきます。
sudo yum groupinstall "Development Tools" —setopt=group_package_types=mandatory,default,optional
sudo yum install bzip2-devel gdbm-devel libffi-devel libuuid-devel ncurses-devel openssl-devel readline-devel sqlite-devel xz-devel zlib-devel tk-devel
sudo yum install openssl11 openssl11-devel
②最新のPythonファイルをダウンロード
以下より最新のバージョンを確認し
https://www.python.org/downloads/
wgetコマンドで最新バージョンをダウンロードします。
sudo wget https://www.python.org/ftp/python/3.10.x/Python-3.10.x.tgz
ダウンロードしたものを解凍し、同DIRに移動します。
tar xvf Python-3.10.x.tgz
cd Python-3.10.x
③opensslの対応 ※CentOS7の場合
以下をコマンド実行します。
export CFLAGS=$(pkg-config --cflags openssl11)
export LDFLAGS=$(pkg-config --libs openssl11)
補足:
Pythonではhttps通信時などのOpenSSLを利用するのですが、CentOS7の場合はデフォルトではこのバージョンが1.0.21で、Python3.10系以降ではOpenSSLのバージョン1.1.1以降が必要になります。
なのでCentOS7の場合は、①の「sudo yum install openssl11 openssl11-devel」と、この③の対応が必要になります。
④Pythonをインストール
以下をコマンド実行しPythonインストールとビルドし、最後にバージョンの確認をします。
./configure --enable-optimizations
sudo make altinstall
python3.10 --version
・まとめ
いかがだったでしょうか。
CentOS7だと、openssl周りの対応が抜けていることでのエラー発生があり得ますので、その点に注意しつつ上記のように対応ください。
またCentOS7でSQLiteバージョンのエラーが生じた場合などは以下も参照してみてください。
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